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基線 (海)[きせん]
基線(きせん)は、領海、接続水域、排他的経済水域、大陸棚の幅を測定するための起算点となる線である〔筒井(2002)、60頁。〕〔山本(2003)、365頁。〕〔杉原(2008)、125頁。〕。領海基線(りょうかいきせん)と言われることもある〔小寺(2006)、254頁。〕。 == 各海域の幅算出 == 国連海洋法条約によると、海岸を有する国家は、陸地側から見て基線から沖合に12カイリまでを自国の領海〔筒井(2002)、340頁。〕、基線から24カイリまでを自国の接続水域〔筒井(2002)、213頁。〕、基線から200カイリまでを自国の排他的経済水域〔筒井(2002)、279-280頁。〕、とそれぞれ宣言することができる。また同条約は、領海をこえて領土の自然の延長をたどって大陸棚縁辺部の外縁に至るまでの海底部分をその国の大陸棚として宣言できるとしたが、大陸棚縁辺部が基線から200カイリの距離までに延びていない場合には200カイリまでの海底部分をその国の大陸棚として宣言できるとし、逆に大陸棚縁辺部が200海里を超えている場合には基線から350カイリか、または2500メートルの等深線から100カイリまでをその国の大陸棚の限界線とした〔筒井(2002)、229-230頁。〕。ただし2カ国以上の国が海を隔てて向かい合っているか、または同一の海域に面して隣り合っているために、たがいが主張する排他的経済水域や大陸棚などが重なり合う場合はこの限りではない〔山本(2003)、407-414頁。〕〔杉原(2008)、154-156頁。〕。群島基線の場合を除き、基線より陸地側の水域は内水となる〔筒井(2002)、260頁。〕〔筒井(2002)、76-77頁。〕。基線は線の引き方に応じて通常基線、直線基線、群島基線に分けられる〔。
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